弊社はプレミアムフライデー導入企業なのだが、最終金曜日に早く帰る必要はなく、月内でどこか1日15時に帰りましょうという制度になっている。
金曜日が仕事の都合上取れなかったので、今月は5/31にプレミアムフライデー(プレミアムウェンズデー)を使った。
ちょうどAWS Summit開催中だったのでのぞきにいった。
雰囲気
想像していた雰囲気とはだいぶ異なっていたというのが第一印象。
想像以上にスーツの年齢層の高い人が多かった。それだけ、AWSもエンタープライズでも注目されるようになったということだろう。
以前に、JAWS2015に参加したことある。もちろんJAWSとAWS Summitでは参加者の層が違う。
が、あれから2年たちAWSに興味を持つ層も大きく変わってきたのを感じた。
セッションも非IT企業への導入事例や、思ったより入門セッションも多かった。
登壇者の話しぶりも「オンプレからの移行」を意識したように感じた。
ブース
セッションだけではなく、AWSに関連するサービスを提供している企業がたくさんブースをだしている。
ここでのコミュニケーションが案外一番楽しい。お酒も用意されていて楽しくおしゃべりできた。
Heroku+AWSの組み合わせで利用するケースの話を聞いて、あーなるほどねって感じだった。
HerokuはAWS上で動作しているし、インターネット経由してもそこまで遅くはならない。
そんな利点を使って組み合わせて使う事例なんかきいた。
そのほかは、やっぱりどこもかしこもコンテナ。
コンテナをどう扱うか、どう監視するか、そんなところの話が多かった。
セッション「ネットワーク設計入門」
セッションは1つだけ「ネットワーク設計入門」を聞いた。
普段ならネットワーク設計入門のセッションは聞かないと思っているのだが、
どんなことを話すのか興味あって聞いてみた。
(1)クラウド上のNWの特徴
- 物理設計はいらない
- 可用性はすでにセット(VRRPなど気にしなくてよい)
- プロフラマブルに操作可能
(2)NWサービス
NWサービスは意外とすくない。VPCがほぼすべて。
VPCが本質であり、ここが理解できればほぼ問題ない。
- VPC
- Direct Connect
- Route53
(3)前提知識
VPC
物理設計はいらないんだけど、
やっぱり物理知っていることがアドバンテージになる。
VPCはリージョンの中のみ。ゾーンはまたぐことができる。
専用線
当たり前だがDCの場所は公開していない。
じゃどうやって接続するか?
相互接続接続ポイントを用意しているからそこにつなぎに来てね、という考え方。
エッジロケーション
CDNノードやRoute53が動作しているところ。
リージョンとはまた別にある。
(4)設計をはじめよう
AWSのどのサービスを使いたいかでNWの設計方針はかわる。
まずはVPCの中で利用するサービスとVPCの外で使うものがあるのでその区別。
- VPCの中で使うもの
- EC2とかRDSとかRedshift、EMR
- VPCの外で使うもの
- S3、LamdaとかDynamoDB、CloudWatch
次に、外部通信の設計
- VPCと外部を接続する場合
- 専用線orインターネットVPNorパブリック(ssh/https)
- VPCがないけど外部から利用したい場合
- httpsでまかなう場合が多い。
- 実は、VPCがなくてもDicrectConnectは使えるよ。
- DirectConnectのパブリック接続
(5)プライベートNW設計のステップ
- VPCの作成
- VPCのCIDRレンジは変えられないから大きくとっておこう
- オンプレミスとのレンジも被らないように
- /16がおすすめ
- サブネット作成
- インターネットに接続するものとしないもの。ここでサブネット分けよう
- AZが落ちてもいいように設計しよう。サブネットは2つずつ
- サブネットサイズは24がおすすめ
- VPCコンポーネントの作成
- カスタマーGW
- インターネットGW
- VPC単位、サブネット単位、インスタンス単位で配置できるコンポーネントがあるよ
- インスタンスの配置
- セキュリティポリシーを考えよう
- セキュリティグループとネットワークACLがあるよ
- セキュリティグループのほうが柔軟
- 名前解決の検討
(6)ユースケースごとのNW設計
公開サービスの場合
- インターネットから接続でいるのはロードバランサーだけにしよう
- あるいはあとはメンテナンス用の踏み台サーバだけ
- S3を活用するときは、VPCエンドポイントつかえばVPC内部から接続できるよ
- 管理拠点とはVPNでつなぐことをおすすめするよ
- 管理拠点とのルーティングはルートテーブル
- DNSはRoute53使うと便利だよ
- ALIASレコードという独自機能
- DNSのフェイルオーバー機能
- ソーリーページへの転送が可能
社内システム基盤の場合
- DirectConnectを使おう
- パートナーがたくさんいるので連絡してみよう
- Route53はプライベートゾーン、オンプレからVPC内の名前解決にも使えるよ
- DirectConnect体験ラボあるからつかってみて
(7)VPC間のピア接続
- 異なるVPC間をピア接続することもできるよ
- VPC間でルーティングの設定が必要
- マルチホップルーティングはできないので注意
- サブネットは重複しないように注意