サンプル問題集付き!AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル勉強方法

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自分は、この執筆時点では、Alibaba Cloudの日本リージョンの運営側の人間です。 ですが、いろんなモチベーションがあり、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルを先日取得してきました。 AWSの認定試験は業界でも取得したい人は多いと思うので、自分なりの勉強方法をまとめておきました。参考になれば幸いです。

すでに多くの人が勉強方法などをブログ投稿しているので、差別化が難しいところではあるのですが、自分がまとめた試験問題サンプル集などもあるので、ぜひ参考にしてください。

取得した目的

まず、Alibaba Cloudの人なのになぜ取得したの?というところから。

  1. 仕事柄、業界で一番先頭をゆくAWSのことはもよく聞かれるのでより深く知っておきたいと考えたから。
  2. AWSのみではないが、やはり多くのニーズに応える他社のプロダクトや考え方を知ることで自社製品をより相対的に判断できるようになるから。
  3. 仕事とは別で個人的にAWSを使うことも多く、ちょっとした腕試しをしたかったから。

もともとの知識・経験

勉強期間は約2か月程度だったのですが、もともとの知識レベルは下記の通りで、 業務でのプロダクション環境での運用まではしたことがない程度です。

  • 2017年9月にAWSソリューションアーキテクトのアソシエイトを取得(ブログ)
  • 個人で運営しているサービスの一部でAWSを利用
  • 技術バックグラウンドだと、学生時代から含めて5年ほどのWebアプリケーション開発エンジニアやインフラエンジニアの経験
  • ここ2年間はプリセールスエンジニア的役割でクラウドインフラの検証や提案

結果

結果載せておきます。Cloud Migration & Hybrid Architectureがスコア低いのはスルーしてくれ(笑)

総合成績: 72%

分野別の成績 :
1.0  High Availability and Business Continuity: 81%
2.0  Costing: 75%
3.0  Deployment Management: 71%
4.0  Network Design: 57%
5.0  Data Storage: 72%
6.0  Security: 78%
7.0  Scalability & Elasticity: 90%
8.0  Cloud Migration & Hybrid Architecture: 28%

勉強方法

大事なこと・心掛けるべきこと

勉強してみて大事だったことは下記2つです。 こちらを念頭に置いておくとよいと思います。

  1. 可能な限りハンズオンでわからない部分を解消する
  2. 可能な限り英語ベースで勉強する

一番目のハンズオンについては、言うまでもないが、やはり概念をしっかり理解するためにハンズオンで実際に試したりすることが一番重要です。言葉や概念だけで理解は難しいです。 ハンズオンをやりながら学べるサイトもあるので、できる限りハンズオンでわからない部分を消化していきましょう。

次に、英語ですが、ここ2年間私はAlibaba Cloudに携わるようになり、テクノロジーを学ぶ上での英語の重要性を非常に感じています。このことはAWS SA Pro取得においても同様であると感じました。

残念ながら日本語ベースではAWS SA Pro取得に必要な情報提供のサイトなどがすくなく、AWSの運用経験が豊富でないのならば、英語ベースで学ぶことをお勧めします。また、後ほど書くのですが、英語のフォーラムとかでは、模擬試験の問題とそのディスカッションもたくさんあり、非常におもしろいです。

CloudAcademy

まずはじめに手を付けたのが、CloudAcademyでした。 もともとCloudAcademyのビジネスモデルなどに興味があって、フリートライアルで利用したことがありました。 今回、SA Proを取得にあたってお金はかかるものの契約をし勉強しました。

実際には下記のコースを受講しました。全部で40時間くらいのコースです。
Solutions Architect – Professional Certification Preparation for AWS

このコースの最後に、CloudAcademyとして出している模擬試験があるのですが、試験終了後にスコアと答えが出るので、そのページはHTML保存なり何らかの方法で保存しておき、復習できるようにしておくとよいでしょう。 とくに英語的な問題ですべて解き終わらなかった人や、理解が難しかった人は、あとから時間制限のないところでゆっくり勉強しましょう。

この模擬試験ですが、次のステップで紹介するAWSが公式にだしているものよりだいぶ簡単な印象です。 しかし、AWS公式の模擬試験が難しすぎるので、難易度は気にせずしっかり復習しましょう。

書籍

残念ながら現時点ではAWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルに関する日本語の書籍はでておりません。
プロフェッショナルレベルを考えるとAWSでのいろんなアーキテクチャをそのアーキテクチャになった理由を含めて理解することが書かせません。 いろいろ読んできましたが、下記の本などでアーキテクチャ例をしっかり学ぶことがよいと感じています。

模擬試験

CloudAcademyである程度の知識と自信をつけたところで、AWSが出している公式の模擬試験を受験しました。 正直に言って模擬試験は、難易度の高い問題を選んでいる&いくつか悪問もあり、非常に難しく感じます。実際にスコアも全然でませんでした。

お恥ずかしいお話ですが、 はじめ英語の模擬試験を受験し、あまりにもスコアが低すぎて絶望したため、再度勉強しなおして日本語で受けました。 ちなみに、両方とも模擬試験では合格点をとれませんでした。(笑)
※語学の問題ではなかったということですね

サンプル問題ディスカッションフォーラム

模擬試験などでわからなかった部分を調べようといろいろ検索していると、あることに気づきました。 A Cloud Guruというクラウドなどの勉強コンテンツを提供しているサービスのフォーラムで、サンプル問題とその答えをディスカッションする投稿がたくさんありました。(おそらく模擬試験問題がでているのですが、その良し悪しはどうなのかと思うのですが…)

そのディスカッションを漁って、38のサンプル問題をまとめましたので、ご活用ください。

こちらのディスカッションを見るとわかるのですが、人によって答えが割れることも多く、正しい答えにたどり着けるものではありません. しかし、ほかの人の考えなどもしることができ、非常に有益なコンテンツであることは間違いないと思います。

Whizlabsのフリーテスト

試験の前日は一通り勉強したのでやることはそこまでなくなりつつも不安ばかりが残っていたので、Whizlabsというサイトでフリーテストがあったのでそちらをやって不安解消をしていました。 実はここでやった問題が実際の試験でも何問かでていました。

AWS Certified Solutions Architect Professional [SAP-C00]

新しい試験内容へ変更

ここまで勉強方法など書いてきたわけですが、実は、
ちょうどいま(2018/11/11)、このSA Pro試験は次のバージョンの試験に向けてベータ試験というのを行っています。(ベータ試験とは)

近いうちに、試験内容なども変わるそうですので要注意です。
とはいえ、本質は変わらないと思います。また、なおさら、新しい試験ベースでの勉強コンテンツは英語で出ると思うので、これを機会にみんな英語頑張ろう。

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